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エンジニアからディレクターになっての振り返り

Ichikawa Ichikawa カレンダーアイコン 2023.06.28

はじめに

フーリエに入社して2年目となりました。

当初は、エンジニアとして採用いただきましたが、今はディレクターとして業務にあたっています。

私は25歳からIT業界に身を置いたため、エンジニア歴3年、ディレクター歴1年とまだまだ駆け出しです。

今回は「1年間ディレクターをやってみて」をテーマに振り返りと、エンジニアからディレクターになって感じたことをまとめてみようと思います。

1. 打ち合わせ前の準備

まずは打ち合わせ前の準備についてです。ディレクターに限らずどの打ち合わせにも当てはまることですが 、事前準備の差で打ち合わせが有益な時間になるか否かがはっきりと分かれると思います。

私は以下の二つは必ず決めるようにしています。

  • 打ち合わせの目的(ゴール・着地点)を明確にする
  • ゴールまでの流れを想定すること(アジェンダ + 話す内容)

打ち合わせの目的さえ決めておけば、本題からズレた時にも軌道修正しやすいですし、打ち合わせの目的が達成できたらその時点で切り上げることもできます。何も決まってないけど1時間話しました!といったよくある無駄な会議を防げます。

ただ、本題からズレた話や雑談というのが全て無駄ということはなく、適度にあったほうが進行がスムーズになったり、ちょっとしたアイデアに繋がったりします。

ちなみに顔合わせや初回の打ち合わせでも、とりあえず話を聞くというスタンスではなく、クライアント(企業 or 担当者)の事業や経歴からどんな要望があるのかを仮説立てたり、業界のトレンド・情報をキャッチアップしておくといったことができます。

2 . 役立つ開発経験

3年程度のエンジニア経験でも、システム的な要望に対しての実装可否や作業工数・金額は、ほぼその場で回答できます。

いったん持ち帰ってエンジニアに確認します!ということが少ないので、打ち合わせ内である程度方針を決め、話を進めることができます。

要件・予算・時間に加え、運用方法やクライアントの社内ルール・文化等も考慮しつつ、開発側の観点も入れた提案ができるの大きな強みかと思います。

システム的なことに関して自信を持って回答できると、多くのクライアントに信頼してもらえます。そうするとより一層打ち合わせの会話がスムーズになります。

一方で手段が先行しているなと感じることもあるので、要件を満たす上でのベストな手法かというのは、常に考えなければいけません。

3 . 苦手なデザイン周り

システム部分は得意とする一方でデザイン周りを苦手としています。

ヒアリングの中でクライアントの要望をデザインに落とし込むといったことがうまくできません。もちろんデザインはディレクターではなくデザイナーが担当しますが、デザイナーに仕事を依頼する際にクライアントの要望を正しく伝えることができなければ、納得してもらえるデザインを作ることはできません。

クライアントもイメージの言語化ができていることは、ほぼないのでそのイメージを言語化・形にしていくスキルが必要だと考えています。

現状は、デザイナーに相談しアドバイスをもらうなど、力を貸していただきながら業務を進めています。デザイナーと会話することで、観点や流行りのデザインなどもキャッチアップできるので、大変助かっている次第です。

4 . 見積り・スケジュールの精度

案件の相談をいただいてから、まずやることとして見積と制作スケジュールの作成があります。

「2. 役立つ開発経験」の章と若干内容が被りますが、制作・開発経験のおかげで作業のイメージができるので、ここらへんは特に苦労はしませんでした。

ただ注意すべきこととして、クライアントの要望に応えながら案件を進めていくため案件の中で技術的に複雑になりそうな点や、スケジュール的に難しい場合は調整していかなければなりません。

実際に制作をしだすと、デザイン → コーディング → システム開発といった流れで進めていきますが、最適なタイミングでそれぞれの作業を進めれるように調整しておくことで、前倒しで作業を進めることができたり、手戻りをなくすことができたりします。

5. 制作・開発チームとの連携

クライアントとの連携だけでなく、社内メンバーとの連携もスムーズに進めたいと考えています。制作・開発側の立場・気持ちを理解することはとても大切で、それは依頼時の配慮にも繋がります。

例えば、五月雨で発生するタスクがあれば以下のような工夫ができます。

  • タスクをそのまま投げるのではなく、一定の粒度でまとめる
  • 軽微なタスクは自分でやってしまう

↑ちょっとしたことですが、制作・開発側のストレスを軽減できると思います。

小さな配慮を積み重ねていけば社内メンバーとの信頼に繋がり、時には大変なお願いもに対応いただけたりします。

社内外問わず、 どれだけ配慮ができるか  というのがディレクターにとって最も必要なことかなと感じております。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。今回記事を書くことで仕事の振り返りができました。やはり開発経験があるというのは、大きな強みだと思いました。一方で手段先行にならないよう注意したいところです。

また、コスト管理についてはもっと意識しなければと感じております。予算内での品質の最大化を目指し、引き続き仕事に取り組んでいこうと思います。では、また次回の記事で。

Ichikawa

Ichikawa slash forward icon Engineer

パン屋から転身してエンジニア3年目。主にPHP/Laravelを使っています。最近ではVue.js/Nuxt.jsと人間に興味あり。