はじめに
こちらの記事は Laravelで使う Line Messaging API(line-bot-sdk-php) の続きになります。
https://www.fourier.jp/blog/laravel-line-messaging-api/
https://www.fourier.jp/blog/laravel-line-messaging-api/
そのため、下記がすでにできていることを前提に記事を書いています。
-
Laravel の環境構築
-
LINE Developes の登録
-
LINE Messaging API の設定
-
LINE Messaging API を使うためのパッケージのインストールと処理
上記がまだできていない方は、 こちらの記事 を参考に設定をしてください。
また、本記事はWebアプリと LINE の連携を想定したものになっています。
実装内容
今回はDBに保存されたユーザー(LINEアカウント)に対して、毎日決められた時間にメッセージを送信する機能を作っていきます。
機能実装
メッセージ送信処理
メッセージ送信のためのファイルを作成します。
ファイルの中身は以下のようになります。
Laravelで使う Line Messaging API(line-bot-sdk-php) の通り進めていただいていれば、messagesテーブルにメッセージのデータが保存されているので、そこから LINEアカウント のユーザーIDを取得して、各ユーザーに対してメッセージを送信します。
cronの設定
メッセージを送信する処理ができたので、次は定期実行するため、cronの設定をします。
私はローカル環境でDocker(php:8.1-fpm)を使っているので、コンテナ内の /etc/cron.d/cron
の設定は以下のようになっています。
※cronの設定については記事のテーマと外れるので、自信の環境に合わせ設定をお願いします。cronの起動忘れに注意してください。
毎分 php artisan schedule:run
のコマンドを実行しています。
↑が叩かれた際に実行するコマンド(メッセージ送信)を Laravel のスケジュールに設定します。
/app/Console/Kernel.php
に先ほど作成したコマンドを登録します。以下の設定では毎朝7時30分にコマンド(メッセージ送信)が実行されます。
1日1回実行のままですと、検証時に不便ですので、 ->dailyAt('7:30');
を ->everyMinute();
に変更して毎分メッセージが送信されるようにしましょう。
1分経つと、Botアカウントから「おはよう!」とメッセージが届くはずです。
※検証後は ->dailyAt('7:30');
に設定を戻しておきましょう。
カスタマイズ例
今のままでは機能として物足りないですが、実装した機能をベースに拡張してみてください。
機能の拡張案としてはいろいろ出てくるかなと思います。
-
ユーザーの誕生日をDBに保持して、誕生日にお祝いのメッセージとクーポンを発行する
-
天気予報のAPIを使い、降水確率が一定以上を超えた時にメッセージを送信する
-
新規の商品や在庫切れ商品の入荷メッセージを送信する
さいごに
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。 Laravel × LINE Messaging API の第二弾でした。
LINE と連携したサービス展開は一般的なものとなっています。そのため LINE と連携するにあたり、独自の設定や機能を追加したいという需要も増えていくかと思いますので、是非参考にしてください。
ではまた次の記事で!